ダーツは、誰でも気軽に楽しめる奥深いスポーツです。この記事では、持ち方や立ち方、投げ方の基本動作から、ボードの見方とルールを解説。さらに、初心者におすすめのゲーム3選を紹介します。
周囲の人と気持ちよくプレイするための基本マナーを押さえて、ダーツを楽しむための知識を身につけましょう。
ダーツの基本!ボードの見方と得点エリア
ダーツボードには、ソフトダーツとハードダーツの2種類があります。どちらもエリアごとに明確なルールと点数が定められており、数字の配置や点数の構造は共通です。
主な得点エリアと点数は以下のとおりです。
・シングル
外周の大部分です。表示された数字がそのまま得点になります。
・ダブル
外周の細いリング。数字の2倍の得点が入ります。
・トリプル
内側の細いリング。数字の3倍の得点が入ります。
・ブル
中央の部分。外側のシングルブルが25点、中心のダブルブルが50点です。
以下で、それぞれのエリアの名称や点数の計算方法を詳しく見ていきましょう。
各エリアの名称と点数
ダーツボードは、外側から内側へ向かうにつれて得点が上がるように設計されています。
最も注目されるエリアのブルは、中心の「ダブルブル」が50点、外側の「シングルブル」が25点です。正確に狙えれば、試合の勝敗を左右するポイントになります。
次に、ボード全体に並ぶ数字がシングルエリアです。表示された数字がそのまま得点になります。その外周にはダブルリング、内側にはトリプルリングという細い帯状のゾーンがあり、それぞれの数字の2倍・3倍の得点が入ります。
同じ数字でも、狙う位置によって点数が変わるのがダーツの面白さです。1〜20の数字は高得点と低得点が交互に配置され、外したときのリスクも計算されています。
スローラインからの距離と高さ
ダーツを投げる位置には、公式で定められた距離と高さの基準があります。
スローラインからボードまでの距離は、以下のとおりです。
・ソフトダーツ:244cm
・ハードダーツ:237cm
また、ボードの中心であるブルは、床から173cmの高さが基準です。この数値は、プレイヤーの平均身長や投げやすさを考えて決められています。ソフトダーツはプラスチック製チップを使用するため刺さりやすく、難易度を調整する目的でハードより7cm遠くに設定されています。
初心者向けダーツの基本ルールとゲーム3選
初心者がダーツを楽しむなら、ルールが簡単でわかりやすく、上達にもつながるゲームがおすすめです。
・カウントアップ
8ラウンドの合計得点を競う練習向けのゲーム
・01(ゼロワン)
301や501などの持ち点をちょうど0にする対戦型ゲーム
・クリケット
特定のナンバーを使って陣地を取り合う戦略のゲーム
以下で、それぞれのゲームの特徴と遊び方を見ていきましょう。
カウントアップ|得点を加算するシンプルな練習ゲーム
カウントアップのルールは、8ラウンドで合計得点を競うシンプルな形式です。1ラウンドは、3スローで構成されています。1ゲームで投げられるのは24本。合計点が高いほどスコアが良く、上達しているのがわかりやすい点が魅力です。
得点は、刺さった場所の点数をそのまま加算します。シングル・ダブル・トリプル、どこに当たってもすべて得点になります。高得点を狙うなら、トリプル20(60点)やブル(50点)がおすすめです。
ミスしても減点はされないため、練習にもぴったりです。まず、「1ラウンド平均50点(合計400点)」を目標にしましょう。上級者は800点以上を目指してください。点数を記録しておくと、自分の成長が数値で見えてモチベーション維持にもつながりやすいです。
また、フォームを安定させたいときや狙いの精度を高めたいときもおすすめのゲームです。「今日はトリプルだけを狙う」「中心に投げる」といったテーマを決めて練習すると、短時間でも上達が見込めるかもしれません。
01(ゼロワン)ゲーム|点数を減らす代表的な対戦ゲーム
01(ゼロワン)ゲームとは、301や501などの持ち点を0に近づけていくシンプルな対戦ゲームです。持ち点はプレイヤーの数やレベルに応じて設定されます。
各ターンでは3本のダーツを投げ、合計得点を持ち点から差し引きます。たとえば、501スタートの場合、1ラウンドで60点を取れば残り441点です。最後の1本で0点にするときは、どのゾーンを狙って投げるかが重要です。
注意点として、バストのルールが挙げられます。残りの点数を下回ったときや0点を超えたとき、そのラウンドの得点は無効になり、前のスコアに戻ります。
初心者は、301よりも501から始めるのがおすすめ。理由は、投げる本数に余裕があり、多少のミスでもリカバリーしながら流れをつかみやすいためです。
このゲームは、単なる腕の勝負だけではなく、得点戦略や最後のショットを意識する力を鍛えられる点が魅力です。正確な点数のコントロール力と冷静な判断力を磨けるダーツの真骨頂といえるゲーム形式です。
クリケット|陣取り要素がある戦略的なゲーム
「クリケット」は、的の一部だけを使う戦略的なゲームです。使用するのは15・16・17・18・19・20とブルの7つ。この番号を順に狙い、各ナンバーに3本を命中させてクローズ(陣地を閉じる)ことを目指します。クローズすると、その番号は自分の陣地として確保できます。相手より先にクローズできれば、そのナンバーで得点が入るチャンスです。
相手がクローズしていない番号に当てれば、当たった数字分の得点を獲得できます。「20」をトリプルで命中すると、一気に60点加点されることになります。
一方、相手が同じ番号をクローズしている場合、加点されません。
|
状態 |
概要 |
ルール |
|
オープン |
まだ3本当たっていない状態 |
得点・防御の両方が可能 |
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クローズ |
両者ともに3本当てて陣地を閉じた状態 |
その番号で加点できなくなる |
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得点可能 |
相手がクローズしていない状態の番号 |
当てた数字分の点数を獲得 |
つまり、攻めて得点を稼ぐか、守って相手に得点させないかの駆け引きが必要です。どの番号を優先して閉じるか、いつ攻めるかを見極める判断力が、勝負のわかれ道になるでしょう。
これで安心!ダーツを楽しむための基本マナー
ダーツはマナーを守って行うと、もっと楽しくなるゲームです。ダーツバーやカラオケ店など、複数人でプレイする場所では、周囲への配慮は最も重要です。空間の空気を乱さない心遣いによって、お互いが気持ちよく投げられるでしょう。
以下では、プレイ中とプレイ以外で、意識しておきたい基本のマナーを紹介します。
プレイ中のマナー
ダーツは1スローにつき3投が基本です。自分の番が来たらスローラインの前に立ち、姿勢を整えてから投げましょう。投げている間、他の人はラインを越えず静かに見守るのがマナーです。3本すべて投げ終えたら、周囲を確認してからボードに近づくようにしましょう。
後ろで次の人が構えている場合、接触や事故の原因になる可能性があります。ダーツを抜くときは、矢をまっすぐ手前に引くのがコツです。ひねったり、無理に引いたりするとチップが折れたり、ボードの穴が広がったりする場合があります。
プレイ前に順番を確認し、終わった人はスローラインの後ろに下がって次の人に場所を譲ってください。マナーを意識すれば、ゲームがスムーズに進み、みんなが気持ちよくプレイできます。
プレイ以外のマナー
プレイしていないときも、周囲への思いやりを忘れずに過ごしましょう。投げている人の集中を妨げないよう、静かに見守ります。ダーツボードとプレイヤーの間を横切ったり、視界に入ったりするのはマナー違反です。スローラインより後ろに下がり、安全な位置で待機しましょう。
また、ダーツを人に渡すときは、必ず矢先を自分の手の中に入れ、相手に向けないようにします。プレイ中でなくても、先端を人に向けるのは危険です。
試合やゲームの前後には、「お願いします」「ありがとうございました。」と挨拶を交わすのが礼儀です。安心してプレイできる雰囲気を作るためにも、小さな心遣いを忘れないようにしましょう。
まとめ
狙った場所にダーツが刺さる瞬間は、何度でも味わいたくなる爽快な体験です。ルールやマナーを理解しておくことで、仲間と一緒に安全かつ快適にプレイできます。
上達のコツは、焦らずにフォームを整えることです。少しずつ感覚をつかみながら、自分のペースでダーツを楽しみましょう。ダーツの練習には、コート・ダジュールをご利用ください。
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よくある質問
ダーツの暗黙のルールは?
主な基本ルールは以下のとおりです。
・静かに見守る
・スローラインを超えない
・順番を守る
相手の集中を妨げないことが、最も重要といえるゲームです。
ダーツ何点いったらすごい?
ゲームによって異なりますが、カウントアップで600点以上取れれば中級者レベルです。700点を超えると上級者といわれます。まずは、1ラウンド平均50点を目指しましょう。
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