カラオケの安定感を極める!高得点を狙うための歌唱テクニック5選

カラオケ採点システムには、大きく分けて「音程・安定感・表現力」という基準となる3つの項目があります。カラオケ採点で高得点を狙いたいのであれば、それぞれの項目を理解しておく必要があります。「音程や表現力はなんとなくわかるけど、安定感ってなんのこと?どうやって出すの?」と思っている人も多いかもしれません。そこで今回は、「安定感」とは何なのか、得点につなげるためのポイントなどを紹介します。

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カラオケの採点基準と安定感の評価ポイント

カラオケ採点基準は、採点システムによって多少異なります。例えばDAMの「精密採点DX-G」の採点項目は、リズム、音程、表現力、ビブラート、安定性、ロングトーンです。また、JOYSOUNDの「分析採点マスター」の採点項目は、音程、安定感、抑揚、ロングトーン、テクニックです。どんな機種でも求められる重要な項目といえます。

声の安定性の採点への影響

カラオケ採点における「安定性」とは、歌っている最中に音程や声量がどれだけブレずに一定を保てているかを示す指標です。具体的には、マイクを通して歌った際の音程、声量、ビブラートなどが対象となります。それぞれがどのように評価されるのかというと、まず音程が安定していると、正確に原曲と一致していると判断されることが増え、高得点に直結します。声量が安定していると、声の急な大小の変化が少なく、一定の音圧を保てていると判断され、良い印象を与えます。さらに、ビブラートが安定していると、揺れの幅や周期が整い、「表現力」があると判断されて加点されます。逆に、音が揺れたり不安定だったりすると、各要素の評価が下がり、全体の得点にも悪影響を及ぼすことがあるため注意が必要です。

高得点を狙える安定感の基準

90点以上を取るために必要な「声の安定感」の具体的な数値基準は、使用するカラオケ採点機種によって異なります。例えばDAMの「精密採点DX-G /精密採点Ai」では、安定性があるとされる目安は安定性スコア80%以上、JOYSOUNDの「分析採点マスター/全国採点GP」などでは、声のブレ(ブレの少なさ)率80%以上を目指すと、総合得点90点超えに近づくとされています。

カラオケにおける安定感の平均値

カラオケにおける「安定感(声の安定性)」の平均値は、採点機種によって異なりますが、DAMの精密採点を基準とした場合、60~75%程度が全国平均とされています。DAMの採点機能では、音程バーとのズレの少なさや声量の変化の少なさ、ロングトーンの滑らかさなどによって安定性が評価・数値化されます。自分の安定性が平均より高いか知りたいときは、「精密採点Ai」で歌ってみて、詳細スコアを確認するとよいでしょう。

メーカー別のカラオケの安定感の定義の違い

人間が感じる歌の安定感は感覚的なものであるため、感じ方によって大きく違います。では、機械であるカラオケは何を基準に安定感を測定しているのでしょうか。ここでは、DAMとJOYSOUNDの定義を例として説明していきます。

DAMの定義

DAMでは、「安定性」という名称で項目が設けられていて、公式サイトでは「音程が不安定に震えてしまっていないか、まっすぐに安定して発声できているかを評価」するとしています。主に評価されるポイントとしては、以下のようなものがあります。

●音の揺れ(ピッチのブレ)
 ・音程バーに対して、音が上下に揺れずに滑らかに出ているか
 ・「まっすぐな声」で出せているか

●ロングトーンの保持力
 ・音を長く伸ばすときに、途中で声が揺れたり、不安定になっていないか
 ・機械的な揺れや震えがないかを解析

●息のコントロール
 ・腹式呼吸によって声を安定して支えているか

●声量の一貫性
 ・音の強さが自然で、必要以上に小さくなったり大きくなったりしていないか

JOYSOUNDの定義

JOYSOUNDでは、安定した音程・声量・発声の滑らかさが「安定感」として評価され、それが「音程正確率」「ブレ率」などの指標に反映されます。主に評価されるポイントとしては、以下のようなものがあります。

●音程ラインへの追従の安定度
・音程が上下に揺れたり跳ねたりせず、しっかりガイドラインに沿っているか

●ブレ率(ブレの少なさ)
 ・音の揺れ(ピッチのブレ、声の震え)が少ないほど評価が高い
 ・「分析採点マスター」では「ブレ率」として明示されることもある

●発声の滑らかさ
 ・急激な音の切り替えや、ガタつきのない自然なつながりがあるか

●音圧(声量)の変動
 ・不必要な強弱の変化が少なく、安定した音圧であるか

カラオケで安定した歌声を作る呼吸法

カラオケにおいて呼吸法は、音程の安定性や声量のコントロール、表現力に直結する非常に重要な要素です。中でも「腹式呼吸」は、正確で安定した歌唱を行うために欠かせません。腹式呼吸は、鼻から深く息を吸い、お腹の膨らみを意識して口からゆっくり吐くことで練習できます。歌うときの腹式呼吸を身につけましょう。

腹式呼吸の声量コントロール法

腹式呼吸は、声量のコントロールにとって非常に重要なテクニックです。腹式呼吸とは、お腹(横隔膜)を使って息を吸ったり吐いたりする呼吸法です。胸ではなくお腹が膨らむように呼吸します。腹式呼吸ができているかどうかわからない場合は、仰向けに寝て、鼻から息をゆっくり吸い、お腹の膨らみを感じます。吐くときは口からゆっくり息を出し、お腹がへこむのを感じます。これを立った状態、歌うときにも自然とできるようになるまで練習しましょう。腹式呼吸で横隔膜を使うことで、息の量や声の圧力を安定してコントロールできるようになります。声量のコントロールはロングトーンやボリューム、ブレスタイミングにも影響するので、ぜひ習得したいものです。

フレーズごとの息継ぎポイント

フレーズごとの息継ぎは、発声や歌唱、スピーチなどで非常に重要なテクニックです。息継ぎが正しくできないとフレーズの途中で息が足りなくなり、声がかすれたり、ピッチが不安定になったりします。また、苦しくなって喉で頑張ってしまい、無理な発声になります。呼吸と発声のバランスを取り、疲れにくくするためにも、適切な場所での息継ぎが大切です。息継ぎは基本的に、メロディの変わり目や言葉の意味が成立するポイントごとに行ないます。バラードなどは、リズムに合った短く効率的な息継ぎができるとよいでしょう。例えば、米津玄師の「Lemon」の歌い出しは、「夢ならばどれほど【吸】 よかったでしょう 未だにあなたのことを【吸】 夢にみる」となります。慣れない曲を歌う際は、練習時に息継ぎの場所を考えておきましょう。

長いフレーズを歌う実践テクニック

長いフレーズを歌う時に、どうしても息が足りなくなって苦しくなったり、音程が不安定になったりしてしまう人も多いでしょう。しかし、息継ぎの仕方をきちんと理解すれば、ちょっとした意識やテクニックでしっかり歌いきれるようになります。まず大事なのは、息の量と配分に注意することです。せっかくたくさん吸い込んだ空気を一度に使ってしまうと後半が苦しくなるため、息を均等に流す意識が重要になります。そして息を吸うときは、息を長持ちさせるためにも腹式呼吸が必須。高温やロングフレーズでは体に力が入りすぎることがあるので、「あくび」の感覚で喉を開いて歌うよう意識することをおすすめします。

マイクの持ち方と安定感

カラオケでのマイクの持ち方は、口元からマイクが離れすぎると声が小さくなり、近すぎると音割れの原因になるなど、歌唱に大きな影響を与えます。正しい持ち方は、マイクの頭部分を握らず、角度は口元にまっすぐ向け、声の響きをマイクにしっかり届けること。姿勢を正し、安定した持ち方を意識することが大切です。

マイクと口の距離感

カラオケでのマイクと口の距離は、音質に大きく影響します。距離が近すぎると音割れやこもりの原因となり、遠すぎると声が小さくなり響きにくくなります。口とマイクの理想的な距離は5~10cm程度。このとき、マイクの頭部分に手が触れていてはいけません。角度は、声が降りてくる真下にマイクを置くのが理想的です。通常の歌唱では一定の距離をキープし、サビや盛り上がり部分では少しマイクを離し、静かなパートではやや近づけると感情が伝わりやすくなります。自分の声の出し方を知り、音量のバランスを整えることが、歌声を自然な仕上がりにする秘訣といえるでしょう。マイクで歌うことに慣れてきたら、歌の強弱に合わせて距離を微調整することで、より表現力豊かな歌唱が可能になります。

声量別のマイク操作テクニック

カラオケでの声量に応じたマイク操作テクニックは、音質と聴きやすさを大きく左右します。例えば声量が低いときは、マイクを口元に近づけ、声をしっかり拾うようにします。 そしてマイクの角度をまっすぐ口に向け、音がクリアに響くようにします。特にウィスパーボイスの場合は、マイクを近づけると、繊細な表現が伝わりやすくなります。サビやシャウトなど声量が高いときには、逆にマイクを少し離したり、斜め下にずらします。そうすることで音割れなど耳障りな印象を防ぎます。急激に音が高くなるときや勢いよく息を吐く部分では、その瞬間だけ離したり、角度を変えます。それによりポップノイズ(息吹き音)を防止でき、聴き手にとって心地よい音に仕上がります。

音程を安定させる方法

音程を安定させることは、聴き手に安心感を与え、歌唱力の印象を大きく高めるために非常に重要です。音程が不安定だと、どんなに声質が良くても違和感を与えてしまいます。安定させる方法は、まず原曲を繰り返し聴いてメロディを正確に覚えることです。そして、カラオケ機器の音程バーを活用して、自分のズレを視覚的に確認しながら練習してみましょう。

耳コピの練習法

耳コピとは、「耳でコピーする」の略で、楽譜を使わずに曲を聴いて、メロディ・コード・リズムなどを自分の耳で聴き取り、再現する技術や作業のことを指します。耳コピを繰り返すことで、音感やリズム感、音楽全体の理解力が増し、カラオケで歌った際の安定感も向上します。カラオケ採点画面の音程バーに頼らずに歌えるようになれば、表現力に重きを置いて歌うことが可能になります。耳コピの練習方法は、好きな曲を短いフレーズごとに聴き取り、口ずさんだり楽器で再現したりするのが効果的。録音して原曲と比べると、ズレの修正にも役立ちます。注意点としては、最初から完璧を求めず、ゆっくり丁寧に取り組むことです。

音程のズレを修正する方法

カラオケで音程のズレを修正するには、まず原曲を繰り返し聴き、メロディを正確に覚えることが大切です。ある程度歌えるようになったら、カラオケ機器の音程バーを活用し、視覚的に確認しながら歌うことで、より細かなズレを把握できます。自分がいつもどこでズレているのかといった、歌唱の癖も見つけることができるでしょう。また、自分の歌声を録音して聴き返すと、客観的に音程の誤差を認識しやすくなります。さらに、ピアノやチューナーアプリで正しい音を確認しながら声を出す練習をするのも効果的です。腹式呼吸を使って安定した発声を身につけることも、音程のブレを防ぎ、カラオケで高得点を獲得できる歌唱法への近道といえます。

安定感向上のための練習方法

カラオケ採点項目の安定感を高めるには、腹式呼吸を意識し、ブレない発声を身につけることが基本です。原曲を繰り返し聴き、メロディとリズムを正確に覚えましょう。ある程度覚えたら、録音して客観的に確認し、音程や声の安定性をチェックするのも効果的です。ゆっくりしたテンポの曲から練習することで、安定感は向上していきます。

自宅での上達トレーニング

カラオケの安定感を高めるために、自宅でできる具体的なトレーニング方法を紹介します。特に大切なのは、腹式呼吸と発声(ロングトーン)です。腹式呼吸の練習は、仰向けに寝てお腹に手を当て、息を吸ったときにお腹が膨らむよう意識します。歌うときにもその呼吸ができるよう練習しましょう。発声(ロングトーン)の練習は、声を「あー」と一定の音で10秒以上伸ばします。毎日続けることで、揺れずに声を出すことができるようになります。また、強弱をつけて歌う練習も、安定した声の出し方への近道といえます。安定した声で歌えるようになってきたら、スマホなどで自分の歌を録音し、原曲と比較してズレを修正していくのもおすすめです。

カラオケ店での効率的な練習法

実際にカラオケ店で歌いながら安定感向上の練習を行うのであれば、いくつかのコツを押さえておくと効果的です。例えば、カラオケ店で入室後すぐに歌い出すのは、高得点に繋がらない可能性があります。軽いストレッチや発声練習で喉を温めてから歌いはいじめましょう。曲を選ぶときは、呼吸や音程の練習に適したバラードなどテンポの遅い曲がおすすめです。慣れてきたらテンポを上げて挑戦してください。そして背筋を伸ばし、マイクと口の距離(約5〜10cm)を一定に保って歌います。音程バー付きの採点機能を活用し、自分のピッチを視覚的にチェックしていきましょう。採点システムの録音機能やスマホなどで自分の歌を録音し、客観的にブレや音量のムラを確認して修正することで、安定感は各段に向上します。

カラオケを楽しむならコート・ダジュール

全国に84店舗(2025年5月時点)を展開しているコート・ダジュールは、友達や家族と楽しむパーティーから、ビジネス利用まで幅広い用途に対応し、様々な方にご利用いただいています。最新の音響設備と豊富な曲数を誇るカラオケは、充実した採点機能もあり、大人数での歌合戦から個人練習まであらゆるシーンで活用できます。その他、種類豊富なドリンクや軽食など、長時間の利用でもリラックスして過ごすことができるアイテムを数多くご用意。広く快適なプライベート空間で、特別な時間をお過ごしください。

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まとめ

ここまでカラオケ採点における「安定感」について説明してきました。採点の基準となる項目がいくつかある中で、「安定感」はもっとも歌唱の基本であり、もっとも高得点を狙いづらい項目といえるかもしれません。しかし、先述した通り、腹式呼吸、発声、マイクの持ち方など、何が大切なのかを理解しておけば、練習次第でいくらでも向上させることが可能です。ぜひ自分に合った曲を見つけ、自分の歌唱の癖を洗い出し、気持ちよく歌いながら高得点を獲得してください。

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