カラオケのキーとは?高得点を取るために必要な調整方法を徹底解説

カラオケで採点機能を楽しむなら、少しでも自分の歌の得点を上げていきたいと思うもの。高得点を取るために必要なポイントは、音程や声量、抑揚やビブラートなど様々ありますが、それらすべてをクリアするためには、自分の声域に合ったキーで歌うことが最も重要です。カラオケの採点に、キーの変更は影響しません。原曲キーで歌うことにこだわらず、スマートに楽しく歌えるようカラオケの"キー"の調整方法についてマスターしましょう。

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カラオケのキーとは?

音楽におけるキーとは、その曲がどの音階(ハ長調、ト長調など)を基準に構成されているかを示すものです。そしてカラオケにおけるキーとは、原曲のキーを基準として演奏全体の高さを上下に移動させる設定のことをいいます。例えば「+2」なら原曲より2半音高く、「-3」なら3半音低くなります。自分の声域は生まれ持った喉の構造や発声法で決まるため、原曲と必ずしも一致しないものです。原曲キーはそのアーティストの声域に合わせてあるため、カラオケで歌う際はこのキーを自分の声域に合わせることで、高音低音が無理なく出せるようになります。キーを調整することは、採点の得点アップや楽しくうたうために欠かせない準備といえるでしょう。

カラオケでキーを調整しないとどうなる?

いつも聴いている原曲と違うキーに設定することに、抵抗のある人もいるかもしれません。しかし、キーを自分の声域に合わせずに歌うと、いくつかの弊害が出てくる可能性があります。キーを調整せずに歌った場合の注意点をみていきましょう。

高音が出ず声が裏返る

自分の声域以上に高い音程になったときに無理にその音を出そうとすると、喉が安定せずに裏返ってしまうことがあります。原曲キーのまま裏声にアレンジして歌えるのであれば問題ありませんが、ただしゃくりあげたような声になってしまうことも多くあります。高音パートはその曲の要となることが多いので、できるだけ音程を外さずに歌いたいものです。

低音が出ず、声量がなくなる

自分の声域よりも低い音程になったときに無理にその音を出そうとすると、喉が閉まってしまい、声量がなくなってしまうことがあります。そうすると、それまで聞こえていたボーカルが突然消えてしまう状態になりかねません。最初から1オクターブ上げて歌うこともできますが、今度は高音が出ないなんてこともあるため注意が必要です。

歌が苦しそうに聞こえる

高音も低音も、そもそもキーが合っていないと喉を調節することが困難となり、全体的に苦しそうな歌声になる可能性があります。自分の声域にあったキーで歌うことで空気をいっぱい吸い込み、大きな声を出せるのです。好きな曲であるほどそのアーティストのキーで歌いたい気持ちになるのが自然ですが、キレイな声で気持ちよく歌うことが大切です。

採点が伸び悩む

自分に合わないキーで歌っていても、歌う本人や聴いている人たちはその場の雰囲気で楽しめることもあります。ただ、採点システムはごまかせません。必要な音程をしっかりと捉え、充分な声量できちんと伸ばすことが、採点では特に大事なポイントとなります。何度歌っても採点が伸びない場合は、キー調整から見直してみるといいかもしれません。

キーを調整する方法

カラオケで自分の声域にあったキーへの調整は、カラオケ機器の操作パネルやリモコン上で操作が可能です。BGM音量やマイク音量と同じ要領で調節できるので、誰にでもすぐできます。次に、代表的なカラオケ機種であるDAMやJOYSOUNDでの具体的な調整方法を説明します。

DAMやJOYSOUNDでの具体的な調整方法

カラオケのキー調整は、DAM・JOYSOUNDともにリモコンや画面操作で可能です。曲を選曲後、再生前や歌唱中に「キー」ボタンを使い、±1ずつ半音単位で上下できます。DAMはリモコンまたは操作パネルのキーボタンで調整、もしくは「デンモクアプリ」で事前に自分の性別と声域を設定しておくと、楽曲予約時におすすめキーを教えてくれます。JOYSOUNDは専用の「キー」ボタンやタッチパネルで調整が可能です。自分の声域に合う位置を探し、喉に負担をかけず快適に歌いましょう。

歌うときにキーをあわせるコツやテクニック

自分に合ったキーを探すといっても、実際にどのようにすればよいかわからない人も多いでしょう。歌いやすいキーをおすすめしてくれる機能を搭載したカラオケもありますが、まずは原曲キーで歌ってみて、自分の弱点を見極めていくことが大切です。

高音域が苦手な場合

高音域が苦手な場合は、まず無理に張り上げず、キーを下げて歌いやすい高さに調整していきます。声が詰まらず自然に出る音域を探し、曲の高音部分は軽く裏声やミックスボイス(地声と裏声の中間)を使うと負担が減ります。歌い始めは低めのフレーズで喉を温め、呼吸を深く使いながらフレーズごとに息を整えることも重要です。自分のキーを探したい場合は、少しずつキーを上げ下げしながら練習し、自分の快適ゾーンを見つけましょう。

低音域が苦手な場合

低音域が苦手な場合は、キーを少し上げて歌いやすい高さに調整していきます。腹式呼吸で声を支え、地声を意識して低音を共鳴させると歌が安定します。低音が出にくい箇所は無理に伸ばさず、メロディに沿った自然な音で歌うことがコツです。うまく空気を送りだせないと、声量そのものが小さくなってしまいます。練習では少しずつキーを上げながら低い音を出す範囲を広げ、声が詰まらず響く感覚をつかんでいきましょう。

裏声ばかりになってしまう場合

裏声ばかりになってしまう原因のほとんどは、キーが自分に合っておらず高すぎることです。まずはキーが高すぎないか確認し、原曲キーにこだわらず下げてみることが重要です。その際、地声と裏声の切り替えを意識し、低中音域でしっかり地声を使う練習をすると声が安定しやすいです。また、息の量をコントロールし、喉を締めずに共鳴させることでも、裏声に頼らず地声で歌いやすくなります。地声で歌えるキーに調整することを心がけましょう。

曲の雰囲気を壊さずに調整する方法

曲の雰囲気を壊さずにキーを調整するには、±1~3半音程度の微調整で自分の声域に合わせるのが基本です。高すぎると張り上げ声になり低すぎると迫力が減るため、全体のメロディと抑揚を意識して選びます。サビや高音部分だけでなく、曲全体を自然に歌える高さを選ぶことで、原曲の感情表現や雰囲気を損なわずに歌えます。ちなみに歌を聴いている人がいる場合、曲の途中でキーを何度も変えると気持ち悪いと感じる人もいるため注意が必要です。

キーを調整する以外に歌唱力を向上させる方法

自分に合ったキーに調整することは大切ですが、歌唱力を向上させるには、そのほかにいくつものポイントがあります。以下の要素を意識した上で自分の最適キーで歌い、目的の得点や気持ちのいい歌唱につなげていきましょう。

腹式呼吸の習得

歌唱力を向上させるには、正しい発声が必要であり、そのためには腹式呼吸が重要になってきます。腹式呼吸は、歌を上手に歌うための基本といえるでしょう。腹式呼吸は、息を吐くときにお腹をへこませながら吐いて、息を吸うときにお腹を膨らませる呼吸法のことです。それによりしっかりと声を出すことができ、歌の抑揚もつきやすくなるので、高得点も狙いやすくなります。

上達方法:https://www.cotedazur.jp/column/cat563/031843.html

喉を開く意識

歌をよりうまく歌うためには、喉をしっかりと開いて空気(声)を送り出すことが大切です。喉を開くには、まず深い腹式呼吸で息を支え、喉の力を抜くことが基本です。口やあごをリラックスさせ、母音を明確に発声する練習がおすすめ。ハミングで喉の通り道を意識しながら歌う練習も、声量・音程・表現力を安定させるため効果的です。

ビブラート:https://www.cotedazur.jp/column/cat563/035131.html

リズム感を鍛える

リズム感を鍛えるには、曲を聴きながら手拍子や足踏みで拍を取る練習が効果的です。練習する際は、メトロノームを使って一定のテンポで歌うと拍のずれを意識でき、タイミングが安定します。フレーズごとに歌詞を刻む練習や、リズムを口ずさみながら歌う「リズム唱法」も効果的。リズム感が身につくと、音程・表現力も自然に整います。

うまく聞こえる:https://www.cotedazur.jp/column/cat563/031844.html

声量アップのトレーニング

声量をアップするには、腹式呼吸で息をしっかり支えることが基本です。息を肺だけでなく横隔膜まで使い、声を前方(口や鼻腔)に響かせる感覚を意識しましょう。声量アップのトレーニングを行う場合は、喉の力を抜き、意識的にお腹から声を放つ発声練習や母音を大きく明瞭に歌う練習方法もおすすめです。

上達方法:https://www.cotedazur.jp/column/cat563/031843.html

表現力を磨く(ビブラート、ロングトーンなど)

表現力を磨くには、まずロングトーンで息のコントロールを安定させることが大切です。息が途切れずに一定の音を伸ばせるようになれば、感情を乗せやすくなります。ビブラートは低音・中音で軽く揺らす練習から始め、声帯の自然な振動を意識して徐々に高音で応用できるようにしていきましょう。歌詞の意味を考えながら歌うことも重要です。

高得点の出し方:https://www.cotedazur.jp/column/cat563/035387.html

ビブラート:https://www.cotedazur.jp/column/cat563/035131.html

得意なジャンルやアーティストを見つける

自分に合うジャンルやアーティストを知っていると、歌いやすい曲を見つけやすくなり、歌唱力アップにつながります。自分の声質や音域に合った曲を選ぶことで、無理なく高音や低音が出せるようになり、表現力を発揮しやすくなるからです。好きな曲を繰り返し歌うことで、発声やリズム感、感情表現が自然と身につきます。

うまく聞こえる:https://www.cotedazur.jp/column/cat563/031844.html

歌いやすいキーがわからない場合の対処法

ここまで、自分の声域を知り、歌いやすいキーに調整することが大切なことを説明してきました。では実際に、自分に最適なキーを見つけるにはどうしたらよいのでしょうか。対処法はいくつかあるので、ぜひ実践してみてください。

自分の声域を測る方法

自分にとって歌いやすいキーを探すには、自分の声域を測ることが大切です。歌いたい曲が決まっていたら、まずは原曲キーで歌ってみましょう。高音や低音が無理せずに出せているか、声が出ていない部分や力を入れ過ぎている部分がないかをチェックします。もし歌いづらいなと感じるようであれば、カラオケ機器のキー調整機能を使って、高音が出しづらいと感じたら-1ずつ、低音が出しづらいと感じたら+1ずつ変えていきます。

様々なキーで試し歌する

自分の得意な歌で自分の声域が図りづらい場合は、あえてキーの違う様々な曲で試し歌をしていくのもひとつの手です。いくつか歌っている中で、もっとも無理なく気持ちよく歌える曲があれば、今度はその曲の中で調整していきましょう。ちなみに異性の歌を歌う場合は、女性が男性の曲を歌うのであれば+4、男性が女性の曲を歌うのであれば-4から徐々に調整していくと、自分が気持ちよく歌えるキーが見つけやすくなります。

友人にアドバイスをもらう

好きな曲を歌うとなると、その楽曲の世界観に浸ってしまい、自分の歌声を客観的に聴けなくなりがちです。もし自分で適正キーなのかわからない場合には、一緒にカラオケに来ている友人にアドバイスをもらうのもいいでしょう。聴いてくれる人がいる状態でキーの違う様々な曲を歌うことで、自分でも少し冷静に判断できる可能性があります。「さっきの曲のほうがハマってた」といった意見があれば、その曲と同程度のキーの曲から始めることができます。

カラオケ教室でプロに相談するメリット

どうしても自分では声域が測れない、適正のキーが探せないという場合は、カラオケ教室でプロの講師に相談するのもひとつの手です。自分が歌いたい歌と自分のキーのギャップはもちろん、自分にぴったりなキーも教えてくれるでしょう。また、レッスンを受けることで、自分のキーの音域を広げることも可能です。自分のキーを知るだけでなく、歌いたい曲のキーに自分の歌声を近づけるのも、高得点への近道となります。

カラオケするならコート・ダジュール

カラオケを楽しむなら、様々な機能を持つカラオケ機器が揃ったコート・ダジュールがおすすめです。採点システムなどを使うことで、声量や音程の安定感などのトレーニングができ、歌唱力の向上も期待できます。また、自分に合ったキーを探してくれる機能もあるので、より自分のオハコ(十八番)を増やすことも可能。用途に合わせたコンセプトルームで、ドリンク飲み放題や充実のフードメニューとともに、ぜひカラオケを楽しんでください。

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まとめ

カラオケで高得点を出したり、自分の好きな曲を気持ちよく歌うには、いくつものポイントがあります。今回は、そこで最も重要な「キー」について説明してきました。「好きな曲を歌って高得点を取りたいのに、声が出ない......」「歌唱力には自信があるのに、なぜかいつも必死!」という人は、キーの調整が合っていない可能性があります。自分の声域に合うキーの調整方法を知り、これからはもっと楽しく高得点をゲットしていきましょう!

カラオケ コート・ダジュール制作チーム

カラオケの鉄板ネタや歌唱力向上に向けたコンテンツを作成。
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